「アスPの部屋」飲食入門編
ドラマブログ「キラ✦ハン」の当週内容を飲食プロデューサー「アステ」が、より詳しく掘り下げて解説。自称「伝説の飲食プロデューサー」が語る、繁盛店を作り育てるコツや業界の色々な裏話などを紹介します。
アスPさんが福岡に出張中の為、今週はリモートでお届けします。
宜しくお願いします!
はい。福岡から宜しくお願いします!
そして、今週は本編9話の流れのままにスペシャルゲストにお越しいただいております…
やっほーリポさん♪ そして、キラ✦ハンを応援してくれてるみなさん♪
小倉リカです💕
「やっほー」って… (;^_^A
お邪魔しま〜す‼
リカちゃんは今日も元気が良いですねw では今週はお二人にインタビューをしながら対談形式で進めましょう!
ヨロシクね♪
承知しました。
ではリカちゃんに質問です。今週のテーマは「価格設定」ということですが、キッチンカーで始める新しいお店の中身などはどの程度決まっているのですか?
そうだねぇ…
「キッチンカーでいこう!」「パニーニを出そう♪」ってくらいかな💕
やはりそうですか…
あら~、ここにシェフさんがいたら、即キレてしまいそうなお話ですねw
アスPさん、あと一ヶ月を切っている状態で本当に大丈夫なのでしょうか?
まあ、店舗と商品が決まったというのは大きいですし、私がいる限り如何様にもなりますので。
さっすが~‼ 頼りになるぅ~💕
では早速、気になる点を質問させていただきます。
パニーニの大きさはどうされますか?
お客様がガッカリしない様に、でっかいメガパニーニを出したいな♪
ボリューム満点で提供ですか。いいですね!
商品は何種類くらい考えられていますか?
いまシェフがプルドポークを挟んだやつを「もっとスペシャルに仕上げる‼」と張り切ってるから、他の種類もやるかは考え中。
そうですか。 ではまずは看板商品をしっかりと仕上げるのですね。それは良いことです。
あっ、少食の人やお子ちゃん用にハーフも出そうってシェフが言ってたな…
確か「チッコロ?」だっけ…⁉
「ピッコロ」ですね…
イタリア語で「小さい」という意味ですよ。
へぇ~
あと、ターゲット層は決まりましたか? 「最も来て欲しいお客様層」のことです。
うん! やっぱり私の世代からオネエサマまで、たくさんの女性に来て欲しいな♪
では、幅を広げると10~40代くらいの女性ということで、更に掘り下げてコアターゲットに絞れば「20~30代女性」という事ですね。分かりました。
今の質問で販売価格を決められるのですか?
いえ。 実際には、出店場所などの詳細が決まっていませんので細かい設定は出来ませんが、おおよそのゾーンを見据えていきたいと思います。
なるほど。
では、ここからは価格を決める際に考えるべきことを知りたいのですが、リカちゃんはどう思いますか?
そうだなぁ…
まずはコスパかな⁉
良いですね。コストパフォーマンスというのは最も大事な要素の一つと言えます。
そして、皆様が「コスパが良い!」、逆に「コスパ最悪…」などとおっしゃっる感覚がありますが、提供側は2つの要素を意識して取り組む様にしましょう。
2つの要素とは?
「単純価格」と「付加価値」です。
今回のパニーニの話の場合は、「単価」と「ボリューム」になります。
例えば、こういうイメージです。
図の右上「高くて大きい」と左下「安くて小さい」がお客様の一般的な感覚だとすれば、右下ピンクのゾーンは「コスパが高い!」と感じるし、左上ブルーのゾーンは「コスパが悪い…」と感じます。
じゃあ、大きくて安いやつを作れば繁盛するね♪
お客様には喜んでいただけるでしょうね。
ただし、ボリュームを増した商品を安値で提供すれば、当然のごとく原価は高くなってしまい、利益が出ないといった事態が起きることもありますので、相互バランスを取ることも意識しておきましょう。
わかった♪
では、その他に価格を決める時に考えることはありますか?
あとは、周りのお店がいくらくらいでやってるか? とかかな。
競合他店との比較ということですね。
近隣のお店が付けている値付けは、同じ商圏で販売をする時の参考にはなると思います。
しかし、周りを気にし過ぎてもいけません。
自社製品よりも近隣の方が安く販売しているからといって、単純に値下げに走るというのは危険です。
お客様に支持してもらえる価格設定。つまり、コストパフォーマンスを上げるという点において考えるべきことは他にもあるからです。
そこが今回のテーマのまとめになりそうですね⁉
はい。
会話の途中でも申し上げましたが、コストパフォーマンスという物は「価格」と「付加価値」のバランスで判断される物です。
「コスパを上げる」という努力を極端に申し上げれば、
①「価格を下げる」
②「付加価値を上げる」
の2択から選択することになります。
なるほど!
①「値下げ」の努力でやれる事は「価格を下げる」と「クオリティを維持する」の2つのみ。
ふむふむ…
一方で、②「付加価値UP」の努力でやれる事は、「価格を上げない」という事を守りつつ、
「ボリュームを増す」、「商品種類やサイズを増やす」、「トッピングが選べる」、「素敵な盛り付け」、「お客様の目の前で調理」、「包装紙をオシャレに」、「良い接客をする」など、努力しようと思えば、出来ることなど無限にあるのです。
なるほど。
事業を営み、繁盛させる為には、努力を惜しんではいけません。
「価格が安いⒶ店」と「付加価値が高いⒷ店」の二つがあるとして、現時点で同じくらいコスパが高いと評価されているとしても、その努力の差は数か月後や数年後に響いてくるのです。
価格と付加価値のバランスを取る事はとても重要ですが、常に念頭に置いていただきたいのは「どうやればお客様に喜んでいただけるだろう?」ということに対しての取り組みと、努力を怠らない気持ちです。
わかった~‼
私はピチピチの元気な笑顔サービスで、付加価値を爆上げしちゃうよ~‼
「スマイル無料~♪」って言うしね💕
なんか、ちょっと違う気がするけどw
リカちゃんの笑顔は付加価値高いと思います‼
残り少ない期間ですが、キッチンカーがどの様に仕上がるのか来週も楽しみにしています‼
「「キラ✦ハン」第10話へ続く・・【12/14(月)夕方くらいに配信予定】
飲食店を始めたい方や業界のオーナー様たちの間でも話題のコーナー、「アスPの部屋」の時間がやってましりました!